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マイナンバーカードの保険証利用(マイナ保険証)、会社側の実務対応まとめ
いつもご覧いただきありがとうございます。
社会保険労務士法人ワンステップです。
現在、健康保険証は 「マイナンバーカードを利用したマイナ保険証」への移行 が進んでいます。
「会社として何をすればいいの?」「従業員への案内は必要?」といったご相談も増えています。
今回は、和歌山の中小企業が知っておくべき実務対応を、分かりやすくまとめました。
1. マイナ保険証とは?
マイナンバーカードを、
健康保険証として利用できる仕組みです。
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・医療機関での受付がスムーズ
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・転職後の保険切替が早い
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・高額療養費の限度額適用が自動化
といったメリットがあります。
👉 制度の全体像はこちら(厚生労働省公式)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08277.html
2. 会社が「新たにやる手続き」はある?
結論から言うと、
会社が特別な届出やシステム変更をする必要はありません。
これまでどおり👇
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・資格取得届
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・資格喪失届
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・被扶養者異動届
の 電子申請・紙申請の運用は変わりません。
マイナ保険証の登録は、従業員本人が行うものです。
3. 会社側で必ずやるべき実務対応
✅① 従業員への周知
「マイナ保険証は会社が登録する」と誤解している方が非常に多いです。
以下の点は必ず周知しましょう。
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・登録は本人が行う
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・スマホ・セブン銀行ATM・市役所で登録可能
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・会社が代行登録するものではない
✅② 入社・退職時の説明文の見直し
入社時案内に👇
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「マイナ保険証の利用案内」
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「資格取得後すぐに医療機関に行く場合の注意点」
を追加しておくと、トラブル防止につながります。
✅③ 退職者への誤案内に注意
退職後は マイナ保険証もそのまま使えません。
資格喪失手続きが完了すると、
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・国民健康保険
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・次の会社の健康保険
へ切り替えが必要です。
「マイナンバーカード=ずっと使える保険証」ではありません。
4. こういう誤解がトラブルになります
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「マイナンバーを会社に提出しないと病院に行けない」→❌
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「退職してもマイナ保険証は使える」→❌
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「会社が登録しないといけない」→❌
正しくは、
👉 登録は本人のみ・保険資格の管理は会社が行う
という役割分担です。
5. 和歌山の中小企業で多い実務トラブル
実際に和歌山県内の企業様で多いのが👇
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・入社直後に医療機関を受診できずトラブル
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・退職後に誤ってマイナ保険証を使用してしまう
-
・従業員から「会社が登録してくれない」とクレーム
これらはすべて、事前説明不足が原因です。
6. ワンステップに相談するメリット
**社会保険労務士法人ワンステップ(和歌山県和歌山市)**では、
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・マイナ保険証に関する 従業員向け説明文の作成
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・入社・退職時の 社会保険実務の総点検
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・和歌山・大阪・奈良エリアの 中小企業支援実績多数
制度の変更は、「会社が何をすべきか」を正しく整理することが最重要です。
7. まとめ
マイナ保険証は「従業員本人が使うもの」ですが、
企業側の説明・案内が不十分だと、必ずトラブルになります。
今のうちに👇
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・社内説明文の整備
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・入社・退職時の案内文見直し
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・総務・人事担当者の知識整理
を進めておきましょう。
ワンステップが、実務に即した形でサポートいたします。







