アルバイト学生の「年収の壁」、会社が説明すべきこと -

和歌山の社労士による助成金申請・労務相談サポート

アルバイト学生の「年収の壁」、会社が説明すべきこと

2026.05.19 コラム

シフト調整トラブルを防ぐための実務ポイント【中小企業向け】

いつもご覧いただきありがとうございます。
社会保険労務士法人ワンステップです。

「103万円を超えたらどうなるんですか?」
「親の扶養から外れますか?」

アルバイト学生を雇用していると、
👉 “年収の壁”に関する質問 は非常に多く発生します。

しかしながら、会社側が制度を十分理解していないまま対応すると、

・シフトトラブル
・扶養誤解
・社会保険トラブル

につながるケースもあります。

本記事では、
学生アルバイトの年収の壁について、会社が押さえるべきポイントを整理します。


1.「年収の壁」とは?

まず、「年収の壁」とは
👉 一定の収入を超えることで税金や扶養に影響が出るライン を指します。

学生アルバイトで特に話題になるのは次のラインです。

・103万円
・106万円
・130万円

ただし、それぞれ意味が異なります。

📌 そのため、「どの壁の話か」を整理して説明することが重要です。


2.103万円の壁とは?

まず代表的なのが103万円です。

これは主に
👉 所得税と親の扶養控除に関係するラインです。

学生本人については、

・一定額を超えると所得税が発生する可能性
があります。

さらに、親側では
「扶養控除」の対象外になるケースがあります。


3.106万円・130万円の壁とは?

一方で、106万円・130万円は
👉 社会保険の加入に関係するラインです。

特に106万円は、

・週20時間以上
・一定以上の賃金
・企業規模要件

など、条件を満たした場合に社会保険加入対象となります。

📌 「103万円=社会保険」ではない点に注意が必要です。


4.学生アルバイトで特に注意すべき点

学生の場合は、社会保険で一部例外があります。

例えば、
📌 「昼間学生」は一定条件で社会保険加入対象外となるケースがあります。

そのため、

・学生区分
・勤務時間
・卒業予定

などを確認する必要があります。


5.会社が説明すべきポイント

実務では、次を整理して伝えるとトラブルを防ぎやすくなります。


📌① 税金と社会保険は別制度

まず、

・103万円 → 税扶養関係
・106万円・130万円 → 社会保険関係

であることを説明します。


📌② シフト調整は早めに確認

年末に近づくと、

「もう働けません」
というケースが増えます。

そのため、早い段階で収入見込みを共有することが重要です。


📌③ 最終判断は本人・家族側

会社が断定的に説明すると危険です。

👉 「詳細は税理士・年金事務所等へ確認してください」と案内することも大切です。


6.よくあるトラブル

中小企業では次のようなケースがよくあります。

・103万円と130万円を混同
・急なシフト削減
・親から会社へ問い合わせ
・社会保険加入の説明不足

📌 「説明不足」が原因になるケースが非常に多いです。


7.会社が整えておくべきこと

学生アルバイト管理では、次を整備しましょう。

・勤務時間管理
・収入見込みの確認
・扶養説明の基本資料
・社会保険加入チェック

👉 “なんとなく運用”を避けることが重要です。


8.制度の基本は厚生労働省でも確認可能

社会保険の加入基準や適用拡大については、厚生労働省でも情報発信されています👇

👉 厚生労働省「社会保険適用拡大特設サイト」
https://www.mhlw.go.jp/tekiyoukakudai/

また、税扶養との違いについても、制度を分けて理解することが重要です。


9.ワンステップに相談するメリット

**社会保険労務士法人ワンステップ(和歌山県和歌山市)**では、

・学生アルバイトの労務管理
・社会保険加入チェック
・シフト運用整理
・扶養・労働時間管理サポート

など、中小企業向けの実務支援を行っています。

👉 社会保険労務士法人ワンステップ公式サイト
https://www.onestep-sr.jp/


10.まとめ

学生アルバイトの「年収の壁」は、

・税金
・扶養
・社会保険

が複雑に関係しています。

そのため、

📌 「103万円」「106万円」「130万円」の違いを整理して説明することが重要です。

👉 早めの情報共有と適切なシフト管理が、トラブル防止につながります。

執筆者情報
社会保険労務士法人ワンステップ 代表社員 社会保険労務士 千田佳昭
保有資格社会保険労務士 行政書士
専門分野助成金申請サポート 人事労務サポート
一言当法人は2005年に創業し、その後2019年に社会保険労務士法人ワンステップへと法人化しました。創業から15年を超えても一貫して「人事労務の手続きサポート・助成金の積極提案」を主軸に取り組んできました。 人事労務のサポートを通じてより良い企業づくりと、それを通じた地域の発展を支援することが当法人の役割です。お客様のため、地域のために何ができるか日々研究し、実践しています。 お困り事があれば、まずはお電話やメール等でお気軽にお問い合わせください。
本件に関する無料相談はこちら

最新のお知らせ・セミナー情報

  • 2026.05.19 コラム
    アルバイト学生の「年収の壁」、会社が説明すべきこと
  • 2026.05.12 コラム
    休憩時間が取れない!は違法。飲食・小売業のための休憩時間管理術
  • 2026.05.07 コラム
    従業員が起こした情報漏洩、会社の損害賠償責任はどこまで?
  • 2026.04.27 コラム
    テレワーク中の労働時間、どう管理する?
  • 2026.04.20 コラム
    身元保証書、ちゃんと取っていますか?その有効性と正しい運用

労務サービス

無料診断サービス

労務相談のご予約はこちらから 労務相談のご予約はこちらから

073-488-4277

受付:平日9:00〜18:00

アクセス

PAGETOP