派遣社員を受け入れる際の注意点
派遣法で定められた会社(派遣先)の義務とは?【中小企業向け】
いつもご覧いただきありがとうございます。
社会保険労務士法人ワンステップです。
「派遣会社に任せているから大丈夫」
「派遣社員の管理は派遣元の仕事では?」
このように考えている企業も少なくありません。
しかし実際には、
👉 派遣社員を“受け入れる会社(派遣先)”にも多くの義務があります。
対応を誤ると、
・労働局指導
・派遣法違反
・直接雇用申込み義務
・労務トラブル
につながる可能性があります。
本記事では、
派遣社員を受け入れる際に、派遣先企業が注意すべきポイントを整理します。
1.派遣社員でも「受入企業の責任」がある
まず重要なのは、
📌 派遣社員は“他社雇用”でも、現場管理は派遣先責任が大きいという点です。
例えば、
・労働時間管理
・ハラスメント防止
・安全配慮
・指揮命令
などは、派遣先企業が関わります。
そのため、
「派遣会社任せ」は非常に危険です。
2.派遣先企業に課される主な義務
派遣法では、派遣先企業にもさまざまな義務があります。
① 派遣契約を守る義務
まず、契約外業務をさせることはできません。
例えば、
・事務職契約なのに営業をさせる
・軽作業契約なのに運転業務をさせる
などは問題になります。
👉 「少しくらい」は危険です。
② 労働時間の適正管理
さらに、派遣社員の残業管理も重要です。
派遣先が勝手に残業指示を出すと、
派遣契約違反になるケースがあります。
📌 派遣元との36協定範囲も関係します。
③ ハラスメント防止措置
一方で、近年特に重要視されているのがハラスメント対応です。
派遣社員に対しても、
・パワハラ
・セクハラ
・マタハラ
防止措置が必要です。
👉 「自社社員ではない」は通用しません。
④ 安全配慮義務
また、労災防止や安全管理も派遣先責任があります。
・危険作業
・安全教育不足
・長時間労働
などは、派遣先が問われる可能性があります。
3.「3年ルール」にも注意
派遣法では、原則として
👉 同じ部署で3年を超えて派遣受入できない
というルールがあります。
そのため、
・部署変更
・直接雇用
・派遣終了
などの検討が必要になります。
📌 「気づいたら3年超え」は危険です。
4.派遣先で特に多い違反例
実務上よくあるケースです。
・契約外業務をさせている
・残業管理が曖昧
・指揮命令者を決めていない
・派遣と直接雇用が混在している
・派遣期間管理をしていない
このように、
👉 “現場任せ運用”が違反原因になることが多いです。
5.派遣先管理台帳は必須
派遣先企業は、
📌 派遣先管理台帳の作成・保存義務があります。
具体的には、
・就業場所
・業務内容
・派遣期間
・苦情処理状況
・教育訓練状況
などを記録します。
👉 「派遣会社が持っているから不要」は誤りです。
6.同一労働同一賃金にも注意
現在は、派遣社員についても
👉 不合理な待遇差への配慮が求められています。
特に、
・食堂
・休憩室
・更衣室
などの福利厚生利用は重要ポイントです。
7.会社が整えておくべきこと
派遣社員受入時は、次を整備しましょう。
・派遣契約内容確認
・指揮命令者設定
・派遣期間管理
・ハラスメント対応
・派遣先管理台帳
📌 「誰が管理するか」を明確にすることが重要です。
8.制度の基本は厚生労働省でも確認可能
派遣労働や派遣先企業の義務については、厚生労働省でも情報発信されています👇
👉 厚生労働省「派遣労働者の同一労働同一賃金について」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000077386_00001.html
また、派遣事業全般の制度概要や運営ルールについても、厚生労働省で公開されています👇
👉 厚生労働省「労働者派遣事業関係業務取扱要領」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/haken-shoukai/hakenyouryou_00003.html
9.ワンステップに相談するメリット
**社会保険労務士法人ワンステップ(和歌山県和歌山市)**では、
・派遣受入体制チェック
・派遣法リスク確認
・就業規則整備
・労務トラブル予防
など、中小企業向けに実務支援を行っています。
👉 社会保険労務士法人ワンステップ公式サイト
https://www.onestep-sr.jp/
10.まとめ
派遣社員を受け入れる際は、
・派遣先企業にも法的義務がある
・契約外業務はNG
・労働時間管理も重要
・3年ルール管理が必要
👉 「派遣会社任せ」にしないことが最大のポイントです。
そのため、受入前にルールと管理体制を整えておくことが重要になります。



















