労災保険のメリット制とは?
保険料が安くなる会社の条件をわかりやすく解説【中小企業向け】
いつもご覧いただきありがとうございます。
社会保険労務士法人ワンステップです。
「労災が少ない会社は保険料が安くなるの?」
「メリット制って何ですか?」
労働保険の年度更新時期になると、こうした質問をいただくことがあります。
実は労災保険には、
👉 労働災害の発生状況によって保険料が上下する『メリット制』 があります。
つまり、安全管理ができている会社は保険料が下がり、反対に労災が多い会社は保険料が上がる仕組みです。
本記事では、メリット制の概要と、保険料が安くなる会社の特徴について解説します。
1.労災保険のメリット制とは?
まず、労災保険料は通常、
支払賃金総額 × 労災保険率
で計算されます。
しかしながら、一定規模以上の事業場では、
👉 過去の労災発生状況に応じて保険料を増減する制度
が適用されます。
これを「メリット制」といいます。
2.なぜこの制度があるの?
同じ業種であっても、
・安全管理が徹底されている会社
・労災が頻発している会社
ではリスクが大きく異なります。
そのため、
📌 保険料負担の公平性を確保するため
にメリット制が設けられています。
3.どれくらい保険料が変わる?
メリット制では、
👉 原則として ±40%の範囲 で労災保険率や保険料が増減します。
例えば、
・労災が少ない → 保険料が下がる
・労災が多い → 保険料が上がる
という仕組みです。
場合によっては、保険料負担にかなり大きな差が出ることがあります。
4.メリット制が適用される会社とは?
実は、すべての会社に適用されるわけではありません。
一定規模以上の事業場など、法律で定められた要件を満たす場合に適用されます。
そのため、
📌 小規模事業所では適用されないケースもあります。
5.保険料が安くなりやすい会社の特徴
では、どのような会社が有利になるのでしょうか。
① 労災発生が少ない
当然ですが、
・転倒災害が少ない
・腰痛災害が少ない
・事故が少ない
会社ほど有利になります。
② 安全教育を実施している
さらに、
・新入社員教育
・KY活動(危険予知活動)
・定期安全研修
などを行っている会社は災害防止につながります。
③ ヒヤリハットを管理している
事故になる前の
「危なかった」
を把握して改善している会社は、労災発生率を抑えやすくなります。
④ 長時間労働を放置しない
一方で、
・過重労働
・疲労蓄積
は事故発生リスクを高めます。
そのため、労務管理も重要です。
6.労災が発生すると必ず保険料が上がる?
ここは誤解が多いポイントです。
結論として、
👉 労災が1件発生しただけで必ず上がるわけではありません。
メリット制では、
・保険料総額
・給付額
・過去の実績
などを基に計算されます。
そのため、単純に「1件=即値上げ」ではありません。
7.会社が今すぐ取り組むべきこと
メリット制対策としては、
・安全衛生教育
・労災防止活動
・長時間労働対策
・ヒヤリハット管理
・事故原因分析
が重要です。
📌 結果として、労災防止が最大の保険料対策になります。
8.厚生労働省でも制度が案内されています
メリット制の仕組みについては、厚生労働省でも詳しく案内されています👇
👉 厚生労働省「労災保険のメリット制について」
https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/roudouhokenpoint/dl/rousaimerit.pdf
また、労災保険制度全般については、こちらも参考になります👇
👉 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/
9.ワンステップに相談するメリット
**社会保険労務士法人ワンステップ(和歌山県和歌山市)**では、
・労災リスク診断
・安全衛生体制の整備
・就業規則見直し
・労働保険年度更新サポート
など、中小企業向けの実務支援を行っています。
👉 社会保険労務士法人ワンステップ公式サイト
https://www.onestep-sr.jp/
10.まとめ
労災保険のメリット制は、
・労災発生状況によって保険料が増減する制度
・原則±40%の範囲で変動
・安全管理ができている会社ほど有利
という特徴があります。
👉 **「保険料を下げる一番の方法は、労災を防ぐこと」**です。
そのため、安全衛生管理と労務管理を継続的に見直していくことが重要になります。



















